行政法は、行政書士試験で落とすことができない分野です。
落とすことができないので、集中して勉強をしないといけません。
しかし、このような悩みを抱えて勉強している初心者の方も多いのではないでしょうか。

『ポイントが分からなくて勉強が進まないよ……』



『今のやり方で本当にあっているのかな……?』
この記事では、そんな行政法を難しいと感じる方向けに3つのトピックを紹介しています。
- お悩み別におススメの2つの勉強法
- ワンランク上の勉強法
- これから勉強を始める方への現役受験生からのアドバイス
私自身、2023年11月に行政書士試験を受けました。
そして、2023年11月(令和5年度)の試験の行政法で、19問中17問正解しました。
そんな私が、おススメする行政法の勉強法です。
1周目の勉強から使えて、直前まで役に立ちますので、ぜひ今のうちに知ってほしい勉強法です。
記憶が大事な行政法の中で、記憶を助ける勉強法とも言えます。
これから勉強を始める方も、既に勉強を始めた方も今すぐこの勉強法を使って、
効率を上げてください!
1周目の学習で、行政法を難しく感じてしまう原因と対策
よくある悩み:ポイントが分からず頭に入ってこない。
行政法は、民法と比べてもそもそも生活の中でなじみがありません。
ですから、行政法の勉強を始めて1周目(1か月目~3か月目)の人は、こんなことを思いながら勉強しているのではないでしょうか。



『「申請」と「届出」の違いって、何?』



『「取消」と「撤回」なんて、どっちも同じことじゃないの?』



『代理人?なんか前にも出てきたな……なんだっけ?』



『処分があって1年経ったら、もう訴えられなくなるのか……なんか前にも出てきた……?』
1周目は、誰もが内容を整理できず、頭に「?」マークを浮かべて、講座を聞いたりテキストを読んだりします。
学びのポイントがわからないので、何を覚えるべきかポイントがわかりませんよね。
最初のうちは細かい中身までおぼえようとせずに、ざっくりとした概要(大枠)を知るべきだといわれています。
確かにその通りです。
いきなり最初から全て完璧に覚えようとすると、ほとんどの人は行政法の勉強が嫌いになります。
だから、最初の1周目は「へぇ、そんな言葉があるんだぁ」という感覚で学び続けてよいのです。
そして、テキストを学んだあと、練習問題をやってみます。
しかし、さっき学んで覚えたはずのことが問われても解けない……。



『え……なんで……?』
そうなんです。
実際に試験で問われる問題(試験レベルの練習問題)は、細かい部分をついてくる問題ばかりなのです。
概要や大枠を学んだだけでは解けない問題も多いのです。
テキストを読んでも、講座を受けてもなかなか覚えられない・・・・・・
問題も解けない……
だから、苦手意識を持ってしまいます。
原因:行政法の過去問を知らずに、覚えるポイントがあいまいだから。
初めて行政法の勉強をする人は、
『テキストを最初から最後までとりあえず読んでみる。』
『講座を最初から最後まで一通り受けてみる』
というやり方で学びをスタートさせます。
そして、実際に出題される問題など見たことない人がほとんどでしょう。
実際の問題を知らないから、どうしても学ぶべきポイントがあいまいになります。
だから、ずっと同じように集中して勉強してみるしかありません。
それでも、覚えるポイントがぼんやりしていたら、勉強を続けるのもつらくなりますよね?
では、最初から覚えるべきポイントがわかっていたら……?
では、実際の試験問題で問われるポイントが分かって勉強できていたら……?
対策:行政法の出題範囲の「キーワード」を知る。
私は、今年で行政書士県の勉強は3年目でした。
3年目にして学び方を変えました。
それは、平成25年~令和4年度までの10年分の過去問の出題実績を洗い出すことです。
すると、過去問には、よく出る「キーワード」があることがわかりました。
キーワードとは、テキストや講座では「ここは大事」「Aランク」として覚えるべきポイントのことです。
過去問では、それらのキーワードにちなんだ問題が出題されています。
このキーワードを意識して学ぶと、テキストや講座で学ぶときに、覚えるポイントになります。
キーワードを意識して行政法をメリットは2つあります。
キーワードに集中して勉強ができるので効率が上がる。
- キーワードに集中して勉強ができるので効率が上がる。
- キーワードではないポイントを、後回しにできる。
そこで、まだ1周目の方でも、「キーワード」を把握しやすいように、「キーワード表」を作成しました。
平成25年から令和5年までの11年分の過去問のキーワードを整理したものです。


- 注意:問題番号8-26は、実際の試験の出題番号です。
- 問8-10:行政総論に出てくるキーワード
- 問11-13:行政手続法に出てくるキーワード
- 問14-16:行政不服審査法に出てくるキーワード
- 問17-19:行政事件訴訟法に出てくるキーワード
- 問20-21:国家賠償法に出てくるキーワード
- 問22-24:地方自治法に出てくるキーボード
- 問25-26:行政法全てが範囲のキーワード
行政法が難しいと感じる方は、よく出るキーワードを見ながら勉強してみてください。
これまでより、行政法を効率的に覚えることができますよ!
1周目の学習で、行政法を難しく感じてしまう「もう1つの原因」
悩み:問題で問われる条文の中身に迷う
行政法の1周目で学んでいると、似たような条文が出てきます。
迷いやすく混乱するポイントが多いので、実際の過去問でも出題されやすいです。
たとえば行政代執行法と行政手続法に以下のような条文があります。
行政代執行法 第4条
代執行のために現場に派遣される執行責任者は、その者が執行責任者たる本人であることを示すべき証票を携帯し、要求があるときは、何時でもこれを呈示しなければならない。
行政手続法 第35条
行政指導に携わる者は、その相手方に対して、当該行政指導の趣旨及び内容並びに責任者を明確に示さなければならない。
2 ― 省略 ―
3 行政指導が口頭でされた場合において、その相手方から前二項に規定する事項を記載した書面の交付を求められたときは、当該行政指導に携わる者は、行政上特別の支障がない限り、これを交付しなければならない。
1つ1つの条文を意識して読み比べてみると、何となく違いが分かります。
しかし、1周目の勉強を最後まで終えたときに、行政代執行法と行政手続法の違いを正確に覚え、試験レベルの問題も解ける人は……たぶんいないでしょう。
ただ、条文の中身に迷うときでも、迷う原因を知って、いつでもできる対策をすることで、理解しやすくなります。
原因:条文を覚えるポイントを知らずに区別できていないから
条文を正しく理解するには、まず条文を知ることです。
試験レベルの問題では、条文の知識を問われやすい以下の2つのポイントがあります。
- 原則
- 例外
つまり、問題にされやすい条文は、
『原則、〇〇さんは何をします、でも例外的に●●の場合は、△△になりますよ』
という構成になっているということです。
原因がわかると、ほんの少しの工夫で対策を立てることができます。
対策:条文を原則と例外に色分けする。
そこで先ほどの行政代執行法と行政手続法の条文を、「原則を青色」に「例外を赤色」に色分けしてみます。
行政代執行法 第4条
代執行のために現場に派遣される執行責任者は、その者が執行責任者たる本人であることを示すべき証票を携帯し、要求があるときは、何時でもこれを呈示しなければならない。
行政手続法 第35条
行政指導に携わる者は、その相手方に対して、当該行政指導の趣旨及び内容並びに責任者を明確に示さなければならない。
2 ― 省略 ―
3 行政指導が口頭でされた場合において、その相手方から前二項に規定する事項を記載した書面の交付を求められたときは、当該行政指導に携わる者は、行政上特別の支障がない限り、これを交付しなければならない。
どうですか?少しだけ条文が読みやすく感じませんか?
勉強する人にとって意味がある色分けがなされていると、後で読み返しても読みやすくなります。
ただ黒字で書いているだけとは違って、印象に残りやすいです。
私は、例外の方が問われやすい(問題にされやすい)イメージがありましたので、最も印象に残りやすくするために赤色にしました。
また、色付けするときは、後で消すこともあるのでフリクションペンの太字を使っています。
1周目の勉強中の今からでも始められますのでぜひ使ってください!
ワンランク上の勉強法:迷いやすい条文・キーワードは比較されやすいものを表にまとめる。
色分けを使っても、覚えるポイントのキーワードはたくさんあります。
勉強を進めれば進めるほど、似たような迷いやすい条文や比較されやすいキーワードはたくさんでてきます。
『いや、ありすぎだろ』とツッコみたくなるほどです。
ただ色分けするだけでも、一苦労です。
そこで、おススメしたいのが、「比較」です。
比較とは、別の条文と勘違いしやすいものや、別のキーワードと比較されやすいもの比較した表を作ることです。
こちらは私が自分で作成した「聴聞」と「弁明の機会」の付与の違いを比較した表です。




比較をすることで、原則と例外の違い、当事者ができることの「違い」が分かりやすくなります。
ただ、条文だけを読んでも、色分けしてもわからなかったことが見えてくるのです。
迷いやすい条文の違いや、比較されやすいキーワードの違いは、過去問でも多くの出題実績があり、今後も出題される可能性があります。
違いを覚えやすくするために、復習しやすくするために比較するための表があると、後々の勉強を楽にします。
印象に残りやすく、復習もしやすいですからね。
ただ、最初から表の作成を始める必要はありません。
1周目をやって、練習問題を解いてみて、あなた自身の印象に残った間違いから表の作成を始めてみてください。
表を作るときは、ワードやエクセルのような簡単に編集できるものがおススメです。
勉強を進めるほど、比較の表に追加したくなることが出てくるからです。 そして、試験の3か月前にプリントアウトして、いつでも見れるようにしておくと、なお良いですね。
行政法の勉強をこれから始める人が決めること。
では、覚えるべきポイントや勘違いしやすい条文、比較されやすいキーワードはどうやって知ったらよいでしょうか。
キーワードを知るための方法は、以下の2つに分けられます
- 独学でテキストを読んで学ぶ。
- 講座を受けて覚える。
これから行政法を学ぼうとする方は、独学でテキストを読み進めるのか、それとも講座を受けるのかを決めて勉強スタートさせてください。
もしも、私が1年目に戻るなら講座を受けることで勉強を始めます。
なぜなら、独学は時間がかかりすぎるからです。
私自身、これまでの試験勉強を振り返るとお金はかからなかったものの、勉強に遠回りしたように感じています。
過去11年分のキーワード表があったとしても、そもそもキーワードの意味がわからないと勉強は進められません。
条文を読むときに、何が原則で、何が例外なのか最初から解説があると、効率的です。
独学だと、意味を知るにも、原則と例外を分けるのにも時間がかかります。
そして、独学でせっかく頑張って覚えても、間違ってしまうこともあります。
だから私は、行政書士試験に合格するということを優先したいなら、まずは講座を受けてみることをお勧めします!
おススメの講座はこちら!









