行政書士試験において、受験生の悩みの種、一般知識。
「一般知識」という言葉自体もあいまいです。
だから、きっとこんな疑問だらけですよね?

『一般知識は、何が出題されるの?』



『一般知識は、どのように対策を立てるべき?』
そんな疑問ばかりにもかかわらず、2024年(令和6年度)の試験から一般知識は大きく変わります。
私は、令和5年度の一般知識で14問中11問正解しました。
そんな私が、一般知識に出題される範囲、配点、対策を解説します。
もちろん、対策には2024年の「一般知識」の重大な変更点を踏まえています。
一般知識が苦手でも、足切りが避けられる。
一般知識が普通なら、試験の得点源になるだけの知識を付けられる。
そうなったら、また一歩合格に近づきますよね?
また、初心者の皆さんにおススメの一般知識の教材もお伝えしています
ぜひ手に入れてくださいね!
2024年から一般知識は「基礎知識」に変更される
2023年6月26日、行政書士試験の一般知識について、総務省は「改正案」を作成しました。
「行政書士試験の施行に関する定め」の改正に関する意見公募手続
これにより、令和6年度(2024年)から行政書士試験の一般知識について変更されることになりました。
一般知識の何が変わるのか?
意見公募手続を要約すると、以下のことが分かります。
- 一般知識が「基礎知識」という名称に変わること。
- 基礎知識の問題数は14問、択一式(変更なし)
- 基礎知識は、①一般知識 ②情報通信・個人情報保護 ③文章理解 ④行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法等行政書士の業務に必要な諸法令の4分野から1問以上出題されること。
- ①一般知識には、これまで出題されていた政治・経済・社会が1問以上出題されること。
難易度はどうなるのか?
これまでの一般知識の出題範囲に、「行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法等行政書士の業務に必要な諸法令」が加わります。
そのため、政治・経済・社会、情報通信、文章理解の問題数は減ることになります。
つまり、これまで対策が立てづらいとされていた問題数が減るということです。
その一方で、「行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法等行政書士の業務に必要な諸法令」はこれらの法律にかかわる問題が出題されます。
対策が立てやすい問題が増えるので、得点が取りやすくなると予想されます。
しかし、政治・経済・社会、情報通信、文章理解は1問以上出題されることも明らかです。
だから、行政書士試験で一般知識の対策はこれまでどおり必要となります。
一般知識の出題範囲
では、一般知識のそれぞれのテーマについてどのような問題が出題されるのかを解説します。
政治・経済・社会
一言でいうと、大学のセンター試験の「現代社会」のような問題です。
しかし、出題される対象範囲がとにかく広いので、対策が立てづらいです。
以下、過去10年間で実際に出題されたテーマです。
- 外国人技能実習制度
- 女性の政治参加
- 有名小説家の著作物
- ペットの取り扱い
- 日本の選挙
過去10年の全ての出題テーマを知りたい方は、下の表を見てくださいね。



『ペットの取り扱いって、何のこと???』
政治・経済・社会は、人によって得意と苦手がはっきり分かれます。
こんな人は、政治・経済・社会が得意です。
- 普段から時事ニュースに興味を持っている人
- ニュースについて自分で調べることが好きな人
- 学生時代に近現代史を専攻していた人
しかし、全く興味がない人は、苦手と感じるでしょう。
情報通信
情報通信では、情報通信の用語について定義や、個人情報保護法について問われます。
令和4年度の試験で問われた情報通信の用語を例に挙げると、以下のようなものです。
- オプトイン
- プラットフォーム事業者
- デジタルトランスフォーメーション
- テレワーク
- ベース・レジストリ
深い意味は問われないので、最低限の意味さえおさえていれば解くことができます。
個人情報保護法は、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律と2022年4月から一本化されました。
これによって、対策としても範囲がしぼりやすくなりました。
個人情報保護法は、頻出問題としてパターンも決まっているので、予備校や市販の問題集を解くことで対策を立てることができます。
そのため、一般知識のなかでは得点源にしたい分野です。
過去10年の全ての情報通信用語を知りたい方、下の【情報通信用語】を見てくださいね。
文章理解
文章理解は、毎年最後の3問に出題されます。
文章理解という言葉からわかるとおり、文章の作者が何を言いたいのか(結論は何か?)を問われる問題です。
文章の結論を理解したうえで、以下の2つのパターンの問題が出題されます。
- 空欄に当てはまる文章を5肢択一の中から選択する問題(空欄補充式)
- 段落の文章を並べ替える問題
参考例:合格道場
合格道場について、もっと知りたい人はこちらの記事で紹介しています。


どちらのパターンでも、「文章の作者が何を言いたいのか」を問われていることに変わりはありません。
また、最近では日本語の『語彙力』(どれだけ日本語を知っているか)を問われる問題が出題されます。
文章の理解が出来ていなくても、日本語の意味さえ分かれば解ける問題です。
逆に言うと、その日本語の意味が分からないと解けない問題です。
文章理解も、得意と苦手がはっきり分かれる分野です。
普段から文章を読み、作者の意図を理解するということに触れている人だと得意です。
ただ、苦手な人でも予備校や市販の問題集を解くことで解けるようになる分野です。
そのため、一般知識のなかでは3問中2問は正解したいところです。
過去10年の出題範囲
下の表は、過去10年間(平成25年度(2013年)~令和4年(2022年))のなかで、一般知識で出題されたテーマや用語をまとめた表です。
実際に、どんな問題が出題されるのか参考にしてくださいね
| H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | R4 | |
| 問47 | 現代日本の利益集団 | 日本の政治資金 | 国際連合と国際連盟 | 日本と核兵器の関係 | 各国の政治指導者 | 外国人技能実習制度 | 各年に起こった 日本と中国の間の事件 | 各国の 普通選挙制度 | 近代オリンピック大会と 政治 | ロシア・旧ソ連の 外交・軍事 |
| 問48 | 戦後日本の外交 | 日本の中央政府の 行政改革 | 日本の選挙 | 2015年夏に公布された 改正公職選挙法 | 日本の公的年金制度 | 専門資格に関する事務をつかさどる省庁 | 女性の政治参加 | フランス人権宣言 | 日本における 新型コロナウイルス感染症対策と 政治 | ヨーロッパの国際組織 |
| 問49 | 戦後日本の物価の動き | 世界の都市 | 日本の貧困ならびに 生活困窮 | 近年に設置された 日本の中央政府の庁 | 最近の日本の農業政策 | 戦後日本の消費生活協同組合 | 行政改革の取組 | 日本のバブル経済と その崩壊 | 公的役職の同意見者と 任命権者 | 軍備縮小(軍縮) |
| 問50 | ペットの取り扱い | 日本の公債発行 | 今日の日本経済 | – | ビットコイン | 近年の日本の貿易および対外直接投資 | 日本の雇用・労働 | 日本の国債制度とその運用 | ふるさと納税 | 日本の郵便局 |
| 問51 | 就労 | 核軍縮・核兵器問題への国際社会の対応 | 空き家 | 日本の戦後復興期の経済 | 度量衡 | 日本の墓地および死体の取扱い等 | 経済用語 信用乗数(貨幣乗数) 消費者物価指数 完全失業率 労働分配率 国内総支出 | 日本の子ども・ 子育て政策 | 国際収支 | 国内総生産(GDP) |
| 問52 | 独立行政法人 | 第二次世界大戦後の 国際経済 | 日本の島 | 日本社会の多様化 | 消費者問題・ 消費者保護 | 地方自治体の住民等 | 元号制定の手続 | ギグエコノミー シェアリングエコノミー 民泊 サブスクリプション | エネルギー需給動向やエネルギー政策 | 日本の森林・林業 |
| 問53 | 日本の産業 | 各国の人口構造 | 日本における高齢者 | 終戦後の日本で発生した自然災害 | 山崎豊子の著作 | 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 | 日本の廃棄物処理 | 現在の日本における地域再生、 地域活性化などの政策や事業 | 先住民族 | アメリカ合衆国における平等と差別 |
| 問54 | 情報公開制度 | 難民 | 情報公開法 | 人工知能 | 【情報通信用語】 Cloud Crowd クラウドソーシング クラウドファンディング クラウドコンピューティング | 防犯カメラ | 【情報通信用語】 SNS IoT 5G VR AI | 日本の人口動態 | ジェンダーやセクシュアリティ | 環境問題について 国際協力体制 |
| 問55 | – | – | 【情報通信用語】 ウィキリークス IPアドレス フィッシング 公開鍵暗号 ファイアウォール | IoT | 著作権法 | 欧州データ保護規則(GDPR) | 通信の秘密 | 【情報通信用語】 BCC SMTP SSL HTTP URL | 顔認識システム 顔認証システム | 人工知能(AI) |
| 問56 | 個人情報保護法 | 住民基本台帳ネットワークシステム及び 住民基本台帳カード | – | 【情報通信用語】 オブジェクト指向データベース リレーショナルデータベース ビッグデータ メタデータ HTML | 【情報通信用語】 ワーム DNS クッキー(cookie) トロイの木馬 ホスト | 個人情報保護法 | 【情報通信用語】 AMラジオ放送 公衆交換電話網 ISDN 無線LAN イーサネット | 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 | 自動運転ガイドラインに 定められた 車両の自動運転化の水準 | 【情報通信用語】 オプトイン プラットフォーム事業者 デジタルトランスフォーメーション テレワーク ベース・レジストリ |
| 問57 | ディジタル情報 | – | 位置情報 | 公文書管理法 | 情報公開法制と 個人情報保護法制 | 個人情報保護法 | 個人情報保護委員会 | 個人情報の保護に関する法律 | 国の行政機関の 個人情報保護制度 | 個人情報保護制度 |
※「-」: データ無し
一般知識の問題数と配点
一般知識は、47問-60問で出題されます。


問題数は以下の合計14問(56点)になります。
- 政治・経済・社会:7問
- 情報通信・個人情報保護法制:4問
- 文章理解:3問
ここで大事なことがあります。
一般知識は、14問中6問正解しないと、法令科目が満点でも問答無用で不合格(足切り)になってしまうことです。
令和6年度以降も14問は出題されるため、足切りの可能性があります。
そのため、行政書士試験の受験生は、嫌でも苦手でも一般知識の対策を立てなければなりません。
一般知識対策のおすすめ教材・勉強法
ここからは、私が実際に一般知識の対策として使っている教材を紹介します。
令和5年度版 時事問題 肢別100問ドリル
これは、政治・経済・社会・情報通信の分野でおススメの教材です。
1冊で、約2か月間の時事ニュースが100件扱われています。
私は、こちらをkindle unlimitedで利用して、スマホで読みながらわからない用語をそのままスマホで調べてニュース記事を見ながら勉強しています。
令和4年度の行政書士試験では、このドリルで扱っていたニュースが出題されました。



『kindle unlimited』なら、初めての2か月間は無料で利用できるよ!』
総務省『国民のためのサイバーセキュリティサイト』
あいうえお順で、情報通信の用語の用語がまとめられています。
行政書士試験でも、このサイトにまとめられた情報通信の用語の意味が出題されています。
時間があるときには一通り目を通すとよいですね。
miniいけ先生の倫政Youtubeチャンネル
こちらは、高校生のための政治経済について情報を発信しているminiいけ先生の倫政Youtubeチャンネルです。
月ごとに話題になったニュースを動画で解説しているので、通勤時間や空き時間に聞き流すだけでも勉強になります。
令和6年度の試験対策として、2022年1月から2023年3月までの15か月分程度を見ておくとよいでしょう。
一般知識のおススメ勉強法
政治・経済・社会
まずは、1日5分自分の好みの教材(本、動画)に触れる習慣を今からつけることです。
私の場合は、「令和5年度版 時事問題 肢別100問ドリル 19」から読み始めています。
時間のない方や、動画のほうが合っているという方は、miniいけ先生の動画を通勤時間や、家事の合間での聞き流してください。
そして、一般知識の勉強中に、スマホでわからない単語を調べる癖付けをすることです。
「気になった単語があったら、コピペして検索する」、これだけです。
検索結果も、1ページ目だけを見ればOKです。
他の勉強があって、手が回らないという人は
直前期に一気に集中して勉強しましょう。
直前期の勉強法を知りたいという方はこちらの記事から


情報通信
時間のある方は、総務省『国民のためのサイバーセキュリティサイト』を一通り見ておくのが良いです。
しかし、なかなか時間の取れない方も多いと思います。
そこで、まずは最新の政治・経済・社会の勉強を始めてください。
時事ニュースのなかには、情報通信にかかわるニュースも取り扱っています。
ニュースで気になった単語、わからない用語をスマホで調べてみましょう。
文章理解
文章理解では、1日1問で良いのでさっそく過去問や問題集を解くことです。
自分が得意なのか苦手なのかを知ることが第一です。
合格道場に掲載されている問題を解いてみるのが良いでしょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
- 2024年から一般知識は基礎知識に変わる
- 基礎知識対策が必要なことは変わらない。
- 基礎知識には足切りがある
「令和5年度版 時事問題 肢別100問ドリル」、「合格道場」で今すぐ対策をしてくださいね!







